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川の辺りの小さな物語

2014年から2015年にわたり、急激に新しいクリエイティブな活動やスポットが街に出現し、新陳代謝してきた清澄白河。北側は隅田川に沿って流れる大小の橋がランドマークとなっており、MITSUMEは萬年橋の麓、隅田川沿いの新旧の住宅が並ぶまち「常盤」萬年橋通りにあります。
万年橋からみた隅田川の風景
萬年橋は古くから隅田川の優美な景色を葛飾北斎富嶽三十六景の中で「深川萬年橋下」として、歌川広重名所江戸百景の中で「深川萬年橋」として描き、また松尾芭蕉が居を構えた場所として、住居跡は芭蕉歴史庭園として整備され、江東区芭蕉記念館などの、歴史的、文化的なスポットも点在し、清澄駅から来ると、昼は隅田川が見渡せ、夜にはライトアップされた美しい萬年橋の姿も楽しむ事ができます。また橋自体が結界としての機能をもち、橋をまたぐと急に空気感が変わり、異なった文化領域をまたぐ感覚を体感することができます。
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MITSUMEの軌跡


自分たちの活動を実践していく小さな拠点はどんなジャンルであれ、世界中どこへいっても存在します。これらの小さな活動を緩やかにオーディエンスと共有できる場が必要と感じ、MITSUMEの場が生まれるきっかけです。大きなハコではできない、人と人、作者と来場者が近くなる場。そんな自由で、独立したジャンルレスの発信者や来場者が交差する
コンパクトな空間づくりが2013年から始まり、2014年の秋にオープンしました。 
2014年冬にはブルーボトルコーヒーが清澄白河にオープンし、その後清澄白河には多くのコーヒースタンド、カフェ、アートスペースがオープンし、2015年には「アートとコーヒーの街」といった紹介もされるようになった時期です。そんな中川沿いの隅に位置するミツメでは、オープンから2016年に至るまで大小100を超える展覧会やイベントを開催してきました。その内容は現代アートから音楽イベント、ファッションストアまで多種多様かつ、カフェやバーもオープンし、昼も夜も多様な活動が繰り広げられました。
そんな中、2015年に北陸新幹線(東京 −金沢間)開業に合わせミツメが主催した文化事業「エクスペリエンス石川」をきっかけに、ミツメの活動は東京と金沢の2拠点と移行しました。一つの街で、「イベント発信型の活動」や、「展示をつくる・みるアート」を中心としたミツメは、「滞在しながら体験するアート」の場づくりの活動へと変化していきます。2015年にはアート作品を鑑賞する町家ホテルをつくるプロジェクト「アーツアンドステイ」がスタート。翌年の2016年に1施設目となる町家ホテルがオープン。2020年にはMITSUME金沢店がアートギャラリー併設の貸切宿としてオープンしました。2021年現在、オープン準備中の施設も含め6施設の滞在型のアートスペースを運営しています。

 

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その間、ミツメ清澄白河は主催事業と合わせてレンタルスペースを始め、ミツメの活動の中心は「アーツアンドステイ」プロジェクトとミツメ金沢のオープン準備へと移行していきました。を行いながら、様々なアーティストとコラボレーションをしていく制作工程は変わらず、大体1年に1施設のペースをオープンというペースでミツメの活動は進展しています。

 

コロナ以降、ミツメ清澄白河では緊急事態宣言が繰り返される中でのイベント開催をは行わず、現在は、アーツアンドステイの紹介展示とともに、堀江貴文氏プロデュースのパンメーカー「小麦の奴隷」とのコラボレーションショップとしてオープンしています。今後もミツメは時代の変化と合わせて形を変えながら、続いてきます。

Profile

Mitsunori Sakano (Founder / Artist)
土地特有の慣習や風習・生活様式、住空間の記憶に潜む可能性を紐解き、映像や立体作品を制作。主な個展、企画展に「可視化する呼吸 | アペルト03」(金沢21世紀美術館、2016年)、「鶴来現代美術祭アーカイブ」(金沢21世紀美術館、2016年)など。また既存のモデルにはない独自の制作環境づくりとして展示・プロジェクト拠点の構想・ディレクションまで取り組む。主なプロジェクトにアーツ千代田3331(秋葉原)共同設立、ミツメ(清澄白河)、アーツアンドステイ(金沢、石川)など。